2016年4月6日 09:30
富士通が館林データセンターに新棟を開設 - 年間約300日は外気冷房
と田中氏は言う。
1995年には阪神淡路大震災が起こり、災害に強いデータセンターが求められてきた。また、CO2削減に対する需要や個人情報保護法・マイナンバー制度に代表されるセキュリティの強化なども必要な要件として挙げられる。
C棟では、これまでの同社の知見をもとに、3つの点に注力しているという。
1つ目は、環境性能の向上だ。C棟では、空調設備や運用環境、ICT機器環境の最適化を図り、外気利用時間を従来の年間約3250時間から約7000時間(1年の80%)に拡大するとともに、空気の自然対流を最大限活用する新たな建築構造と空調方式を開発し、空調などの設備に使用する電力を約60%削減しているという。電力効率の指標であるPUEは、国内最高水準の1.20(設計値)。
2つ目のポイントは、ハイブリッドクラウドニーズへの対応である。
全国の富士通データセンター間や富士通クラウドサービスに加え、他社クラウドとも接続可能な閉域ネットワークが標準装備されている。3つ目は、顧客のビジネス継続性だ。C棟では、顧客ニーズにあわせて異なる3タイプのサーバ室が用意されている。ティア3相当の標準的な「スタンダード室」