2016年4月6日 11:43
360°動画コンテンツ「VR THEATER」を体験してみた! - 全国の複合カフェで配信
といった感想を書くべきなのだが、それは他紙でも書かれることだろう。そこで本稿ではVR THEATERが全国展開する際に課題となりそうなことを考えていみたい
VR GEARは密着性が高く、しかも不特定多数の利用者が使用する。このため衛生面が気になる人もいるだろう。体験会では目の周りにフェイスマスク(薄い布)を装着。これがすぐにずれるのでストレスになった。またVR GEARの内側に気が付かないうちに水蒸気がつき、映像がぼやけてしまったことがあった。湿気の多いこれからの季節、VR THEATERを提供する店舗では店内の湿気にも細心の注意を払う必要がありそうだ。また、筆者は運悪く不具合のある端末に当たってしまった。
そのため何度も再生をやり直すことになり、視聴を中止するたびにスタッフのお世話になった。聞けば動画コンテンツは早送り、巻き戻しができない仕様とのこと。結果、アニメの冒頭を何回も繰り返して視聴することになった。このあたり、映画館とは違うということを実感した。
このほか気になった点はあるだろうか。VR GEAにより視覚が、ヘッドホンにより聴覚が完全に塞がれる。このためコンテンツへの没入感が高く、とても結構なのだが、一方で貴重品を気にする人もいるだろう。