北海道釧路の「ザンギ」は唐揚げとどう違う? ビールが進みすぎる名店たち
とのこと。中国語で鶏の唐揚げを炸鶏(ザーチー)というが、高倉さんは「その真ん中に運が付くために「ン」を入れたんだよね」と、ネーミングの秘話を語ってくれた。
ザンギの誕生は今から35年前。「先代がブロイラーの1羽買いを始めたんだ。1羽を解体して唐揚げにしたのがザンギの始まり」(高倉さん)。というと、KFCみたいにいろんな部位が入ってるのか?そう、その通りである。ムネやモモなど、1羽から約30個のザンギがとれるとか。ちなみに、1羽丸ごとだから「骨付きが当たり前なんだよ」と高倉さん。
ここからの話は骨付きに関する思わぬ方向へ。「魚だってそうだろう?骨に近い部分がおいしいだろう。でも今はどうして骨が付いてるのって言われちゃうんだよね」と「骨付きLOVE」を語る高倉さんは、骨なしが流通している現状に歯がゆそさを感じているよう。今では(仕方なく)店でも骨なしを出しているそうだが、「そんなことするの日本だけだよ。親が甘いんだよ」となかなかに手厳しい。
ともかくまずは食べてみよう。「ハイヨ」と出てきたザンギは生姜醤油テイストで、実にあっさりした味わいだ。これに特製ソースを付けていただく。
カリカリ、アツアツ、そのおいしいこと!思わずうなる。