2016年7月11日 18:00
全米アニメ史上歴代No.1、『ニモ』続編のヒットの鍵握る"ドリー目線"とは?
共同監督アンガス・マクレーンも「普段リサーチは人間の目線で観察しますが、今回は"ドリーから見て人間がどう見えるか"というところを1番に考えていました」と明かしている。
この観察から、ドリーとタコのハンクが迷い込むタッチプール(ヒトデなど海の生き物に触れられる子供たちに人気の水槽)のシーンが誕生した。ドリーの目線で見ると、このタッチプールは、人間の手が次々と勢いよく飛び出す、予測がつかない危険な場所。緊張感を強調するため、カメラワークにもこだわった。ドリーとハンクが危険に逃げまどう姿をカメラが後ろから追いかけるように映し出しており、アンガスはこれを盛り込むことで「ドリーやハンクの感じる危険が、観客の方にも迫って来るような感覚を覚えさせるんだ」と、観客たちも"ドリー目線"で楽しめると語る。
ドリーが大冒険を繰り広げる舞台「マリーン・ライフ・インスティチュート水族館」のモデルの一つになったのが、アメリカ・カリフォルニア州の「モントレーベイ水族館」。この水族館は、海洋生物研究所も兼ねており、海の生物の保護、救助、リハビリも行っている。ピクサースタッフたちは、この「モントレーベイ水族館」を訪れ、調査に挑んだ。