復帰後1作目がアコースティック主体のフォーク・カントリー回帰作とも言える『ジョン・ウェズリー・ハーディング』。そして次作の『ナッシュヴィル・スカイライン』はさらにカントリー色が強い。
で、アンケートの結果には正直驚いた。初めて『ナッシュヴィル・スカイライン』を聴いた時、ディランの声とはとても思えなかったからだ。あのしわがれた声が澄んだ声に変わっている!! こんなのディランじゃないといまでも思っている。だから個人的には苦手なアルバム。ジョニー・キャッシュと競演した「北国の少女」も『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』バージョンの方が100倍好きだ。票を入れてくれた人ごめんなさいね。
○『プラネット・ウェイヴズ』『血の轍』『欲望』 どれが好き?
1974年1月リリースの『プラネット・ウェイヴズ』でディランは初めてビルボードの1位を獲得。その後間にライヴ盤『偉大なる復活』を挟み『血の轍』、さらにお蔵入りになっていたザ・バンドとの共作『地下室』を挟み、『欲望』がビルボードの1位を獲得した。絶頂期である。とともに安定期とも言える。
この対決は、近い時期でビルボード1位という乱暴な括りだが、結果は予想通りかな。