2022年12月23日 10:00
北村有起哉、父・北村和夫さんは「圧倒的な目標」 “家庭人”としての理想の俳優像とは
○■『アンナチュラル』は「いろいろな人から反応があった」
――北村さんは、映像のみならず、1998年『春のめざめ』に始まる舞台での印象も強いです。でも劇団には所属されていません。あえてですか?
いや、たまたまですね。結構見て探したりはしましたが。やっぱり一人でいるのは不安ですから。何か出会いがあればと思ったんですけど、なかなかなくて。「ジョビジョバ」は面白いな、一緒にやりたいなと思ったんですけど、当時は解散しちゃいましたし。ほかにも興味が湧いたところもありましたが、骨をうずめるくらいに思えるところはなかったです。
そうこうしているうちに、ワークショップとかオーディションとかに参加して、プロデュース公演の客演とかで数珠繋ぎに進んでいった感じです。途中からどこかに所属しなくちゃといった焦りもなくなりました。というか、ひとつひとつが真剣勝負ですから、また呼ばれるぐらいじゃないとダメだと思ってやっていました。
――それが北村さんには合っていたと。
そうですね。とても贅沢なことをさせてもらったと思います。演出家によって要求してくるものも違いますし、たとえば前回出た劇団のスタンスでやっても全く通用しない。