くらし情報『ことぶき光、冨田勲さん追悼公演への思いと音楽体験(中編) - 解凍P-MODELの舞台裏&一貫する制作への向き合い方』

ことぶき光、冨田勲さん追悼公演への思いと音楽体験(中編) - 解凍P-MODELの舞台裏&一貫する制作への向き合い方

――"ヒューマン・クロック"の仕組みは今回のコンサートでも生かされてるんですね。

そうです。やってることは何年も変わってないですね(笑)。

――冨田さんには、平沢さんのソロライブ映像も見せられたと伺いました。それは「Orchestral Manoeuvres In The Nurse」*ですか?

何で知ってるんですか(笑)。その通りです。冨田先生との仕事にはテーマとなる課題が2つありました。1つは"ヒューマン・クロック"での同期をどうするか、もう1つはオケとコンピュータをどうやって共存させるか。
前者は『BITMAP 1979-1992』を、後者を平沢さんソロのものを、それぞれ参考にしながらやってみました。

*「Orchestral Manoeuvres In The Nurse」:90年に行われた平沢のソロライブ。電子音を基調としながら、看護師の仮装をした生楽器の演奏チームがバックにつき、ことぶきもキーボーディストとして参加していた。公演タイトルは、70年代から活動しているシンセ・ポップバンド、オーケストラル・マヌヴァーズ・イン・ザ・ダークのもじり。

●物を作るために「条件下で何ができるか」

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