廣野凌大、明治座舞台に意気込み「暴れまくりたい」 自身の原点や転機も語る
手応えを感じることができてから、すぐにやってきた本作。廣野自身も、その巡り合わせには運命的なものを感じているようだ。
「自分のなかで“つかめた”と感じたタイミングで『ヴァグラント』に出会えたのは大きかったです。その意味で本当に楽しみなんです」
一方で、シビアな視点も忘れずに持っている。
「僕らはプロなので、作品が自分を成長させたり、試す場であってはいけないと思っているんです。できて当たり前。お金を払ってレッスンするのなら分かりますが、お金をいただいて作品を観てもらうのですから」
●アーティストと俳優の二刀流「確実に相乗効果はある」
前述したように、廣野は2021年から「Bimi」名義でアーティスト活動を行っている。俳優業との二刀流だ。
「僕のなかで、強い感情を表現すること、例えば怒りや憤りなどは、アーティスト活動で。一方俳優は、いろいろな人と作ることが多いので、そこはしっかりと周囲とのバランスを見ながら。アーティスト活動は、自分を出す、俳優業は自分を出さず、キャラクターとして生きる。ミュージカルなどで歌うときとアーティストとしてステージに立つときは、明確に分けています。表現方法は違いますが、確実に相乗効果はあると思います」