くらし情報『山田洋次監督映画の魅力は、「“家族”を安易に美化しない」映画プロデューサー陣が分析』

山田洋次監督映画の魅力は、「“家族”を安易に美化しない」映画プロデューサー陣が分析

房プロデューサーは本作の魅力を「年齢や立場、性別は関係なく、悩みを抱えた登場人物たちが、自分のことばかり考えている時は、物事がうまくいかない。でも、自分以外の他人を想った時に、パァーッと力が湧いてきて、とてもいい表情になる、素敵な笑顔も生まれる。誰かを想った気持ちが、回り回って、自分の心に返ってくる。そんな映画になったと思っています」と説明する。

阿部プロデューサーも“家族”という存在について 「下町で暮らすこの親子三世代の生活に寄り添う隅田川の流れのように、穏やかな時もあれば、激しい急流のように感じられる瞬間も訪れる」と表現し、 「一つに流れていたはずの“家族”(=川)が、突然訪れる分かれ目によって別々の道を歩むことがある、ただしそれもいつかまた合流するときがあるかもしれない、だからただ、その流れに身を任せてさえいればいい。隅田川の流れになぞらえて、“家族”というものはこういうものでいいんだよ、と教えてくれるような本作を、ぜひ皆さまお一人お一人の視点で楽しんで頂けますと幸いです」と本作への想いを込めた。

(C)2023『こんにちは、母さん』製作委員会

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