井村雅代氏「悪いときはコーチのせい」「こだわらない人はダメ」 指導者哲学を語る
と回答した。
厳しい指導のイメージがある中で、選手に寄り添う気持ちを大事にしているのだそう。「良くても、特に悪くても絶対にその選手から離れないこと。良い成績がとれないときは私のせいです。選手の前で『私のせいでごめんね』なんて言ったら責任転嫁するから絶対言わないけれど(笑)、ダメなときは私のせい。それを全部かぶる心構えがありますし、そうやってやってきました。選手のせいじゃない、コーチのせいです」とその姿勢を語る。
一方で、「女性って男性よりも気強いですよね。
だから傷つきにくいし、立ち直りも早いし、それは同性として知ってますから、『今日はちょっと傷つけて帰らしてやろう』と思うときもあります(笑)」と計算しているそうだ。
アーティスティックスイミングでは、演技中に髪の毛が落ちてこないようにコーチとして細心の注意を払っているのだそう。また選手たちは、髪を上げるためにある程度長さを保っていないといけないため、「シーズン終わったらまずは髪を切るんです。それは気分転換にもいいことだと思っています」と裏側を明かした。
それほど神経を使う競技だが、「やっぱりこだわらないとダメです。スポーツだけじゃなくて、何でも物事をするときにこだわらない人はダメだと私は思うし、見えないところにこだわって初めてものになるかなって思ってます」