山下聖菜、「やめたら終わり」で板に立つ - 舞台『ポセイドンの牙』
そうですね。今回は客席を使っての演出も多いので、そのあたりの反応も楽しみです。とても歴史を感じる劇場で、そこに立たせていただけることがとてもありがたくて。劇場ごとの雰囲気も全く違いますし、客席の配置でも舞台上からの眺めが変わります。
――本作のテーマの1つが「あきらめないこと」。どのような仕事においても大事なことだと思いますが、山下さんが今の仕事で実感することは?
あきらめない……常に感じています。例えば、セリフをなかなか覚えられない時や、役のことで「この時、この人物は何を考えているんだろう」という疑問の答えがなかなか出ない時。「分からない」と思うだけでは何も解決にならないので、台本を読み直して意味をなんとか捉えられるように心がけて、それでも分からなかったらご相談しています。
最後まで進むことをやめたくないというか。「やめたら終わり」と思っています。
海の中で冒険をするファンタジーもありつつ、現代に訴えかけるメッセージもすごく散りばめられています。そのメッセージはズシッとした重みがありつつ、軽さも交えながら伝わりやすいように描かれていると思うので、私と同世代の方にも見ていただきたい作品です。