2023年10月30日 07:00
新垣結衣「人に恵まれている人生」 最新作で改めて抱いた“感謝”と見つけた“一生の課題”
夏月の複雑な心情を繊細に演じ、今までに見たことのない表情を見せている新垣。公式情報でも「新境地を見せる新垣結衣」と謳われているが、新垣自身は「新境地とは思っていない」と語る。
「皆さんそれぞれが持ってくださっている新垣結衣のイメージがあり、それとは違うものだったから新境地と思ってくださったのかなと思いますが、私としてはどれも役や作品が変われば違う人で、自分以外の人なので、全部新しく、初めてという感覚なんです。なので、今回の夏月が今までやってきた中で特別違うのかというと、『いや、全部違ったよな』と」
●自分の考えや見方がすべてではないという意識を大切に
話を聞いていると、自分の考えや見方がすべてではなく、視野を広く持とうと心がけているように感じたが、「それは意識しています。自分の中で揺るぎないものはあっても、人に押し付けるものではないと思っています」と新垣。その思いは本作に参加したことでさらに増したという。
「何かを決めつけないとか、自分以外の何かがあるということを意識していきたいとより一層思うようになりました。自分の想像し得ない世界で夏月のような思いをしている人が絶対にいて、そういう人たちがいるということがどういうことなのか、すぐに答えを出して終わりではなくて、考え続けることを大事にしたいと思い、とても大きな一生の課題をいただいたなと思っています。