2023年10月30日 07:00
新垣結衣「人に恵まれている人生」 最新作で改めて抱いた“感謝”と見つけた“一生の課題”
これを映像化するのは難しいだろうなと思いましたが、監督とお話させていただいたときに、同じ方向を向いて挑むことができると感じ、出演させていただくことになりました」
○■生きづらさを感じたときに救ってくれたのは周囲の人たち
岸監督は新垣の起用について「夏月とは対極のイメージを持たれている人に演じてもらいたかった」と語っているが、新垣自身はどのように感じているのだろうか。
「対極かどうかわかりませんが、夏月はとある指向を持っているため、佳道と出会うまでずっと孤独で、この世の中のどこにも居場所がないような気がしている。私はそうではなく、私の気持ちに共感してくれる人や、共感や理解まではいかなくても、否定せずに聞いてくれる人に出会えた人生なので、本当に恵まれているなと。そこは夏月とは違うと思います。ただ、夏月が感じているものとは全く同じではないと思いますが、35年間生きてきて、生きづらいと感じたことはあります」
生きづらさを感じて苦しんだときに救ってくれたのは周囲の人たちだったという。
「つらくて、自分の内に内にこもってしまいそうなときに、それをどうにかしてくれたのは、人でした。話を聞いてくれて、それを否定しないでいてくれて、時には、新たな視点を与えてくれる人に私は出会えてこられた人生だったので、本当に恵まれているなと感じます」