くらし情報『ヤマハ、10年ぶりの産業用無人ヘリ最新モデル「FAZER」で攻めの農業に貢献』

ヤマハ、10年ぶりの産業用無人ヘリ最新モデル「FAZER」で攻めの農業に貢献

参考なので条件によっては変わると思われるが、直播と移植のコスト比較は、10アール当たりで、直播は1万410円で、移植の2万1400円と比べると半分となる。その内訳は、直播は農業用鉄コーディング料・種子3kg分(材料費含む)が2010円、無人ヘリによる播種散布料が5250円、初期除草剤(サンバード粒剤)3kgが3150円。

一方の移植は、苗代(22枚×700円)が1万5400円、田植え作業料が6000円で2万1400円というわけだ。今後、農地の大区画化が加速すると見込まれる中、効率化が難しい育苗作業の負担感が高まる方としており、直播は今後、さらに拡大すると想定されるそうである(画像12)。なお、鉄コーティングとは、種子を鉄粉でコーティングすることをいう。こうすることで種子が重くなり、直播時に水田で種子が浮かなくなるので発芽しやすくなるというわけだ。

以上、FAZERと産業用無人ヘリを活用した農薬散布、そして無人ヘリを利用した直播という、水稲の次世代のハイテク化についてご覧いただいたがいかがだっただろうか。農業に関するテクノロジーも日進月歩で進んでおり、田植えロボットとかいちご収穫ロボットなど、いろいろと研究が進んでいるのは把握していたが、すでにもう四半世紀も前からロボットテクノロジーが導入されており、すでに農薬散布に限っては最も活躍していたというのは驚きである。

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