ヤマハ、10年ぶりの産業用無人ヘリ最新モデル「FAZER」で攻めの農業に貢献
そのほか、豪州では2011年から現地法人による販売が始まり、これまで牧草の除草用に4機が販売された。タイでは水稲用に試験的に2機が2013年中に予定されている。タイも水稲がかなり盛んなため(作付面積も広い)、市場としてかなり見込めるようだ。
ヨーロッパは市場調査中(アフリカに関しては調査の予定もない模様)だというが、それ以外の地域ではなんでも「ライバルとなるような産業用無人ヘリのメーカーは存在しない」そうである(無人ヘリのメーカーがないというわけではなく、ヤマハと対向できるほどの産業用無人ヘリの大手メーカーはない、ということらしい)。
今後の展開としては、まず国内においては、就農者の高齢化、TPP、環境対応などの課題対策で、精密農業の推進や省力化、コストダウンで寄与できるとしている。非農業分野では、農業と比較すると規模は大きくないものの、観測、計測、空撮などにおいて、「人の手ではできない」仕事に着目して展開していくという。
そして海外展開に関しては、前述したように米国におけるワインブドウ畑の除草、豪州における牧草の除草などを中心に、市場を拡大すべく検討していくとする。非農業分野としては、同じく米国と豪州を中心に、ライフライン保守、観測などを検討中のほか、米国などの先進国において警備、鉗子、観測用とを検討中とした。