ヤマハ、10年ぶりの産業用無人ヘリ最新モデル「FAZER」で攻めの農業に貢献
また航空機製造事業法では、離陸総重量が前述したように100kg未満である必要がある。また遠隔操縦のために無線を用いるわけだが、使用する電波は微弱な無線局に該当することから、電波法としては免許などの必要はなし、ということである(ラジコン用発振器(ラジコン飛行機用で、産業用に供するものに限る):73.26~73.32MHz:メガヘルツ6波)。資材関連では農薬取締法があるが、こちらは農薬が「産業用無人ヘリコプター用農薬」として登録されていれば利用可能だ(農薬のラベルに「産業用無人ヘリコプターによる散布」と記載があるもの)。
要は、産業用無人ヘリは発売されてから30年も経っているのにもかかわらず、今でも法律的には「従来にない乗り物」的なところのある、新しい移動体(乗り物ではないので、英語でいうところのビークルが一番意味的に合っていると思われる)なのである。
そして、開発開始から30年後の2013年に、10年ぶりの最新モデルとして発表されたFAZERは、(1)安定した積載重量の確保、(2)汎用性の高い次世代機体プラットフォームへの進化、(3)今後の環境規制への対応、という3点に主眼を置いて開発された。