ヤマハ、10年ぶりの産業用無人ヘリ最新モデル「FAZER」で攻めの農業に貢献
FAZERのエンジンは出力がアップしただけでなく、従来機のものより仕様面で大幅な変更が施された。従来は2ストロークで排気量は246ccだったが、新型では4ストロークに変更され、排気量も390ccにアップされたのである(水冷・水平対向・OHV2気筒)。新型エンジンはFI(燃料噴射装置)を採用しており、2ストから4ストに切り替えられたのと合わせて排気ガスのクリーン性がアップ。静音性の面でも73dbから70dbとアップさせており、さらにガソリンの消費量を20%の削減と燃費性能も大きく向上させている。
さらに、送信機(操縦用プロポ)の軽量化と人間工学を考慮した形状を採用したことでオペレータの負荷の軽減も図られた(画像7)。新開発の制御システムの搭載による操縦安定性の向上と速度制御モードの設定など、操作性が向上している。
具体的には、GPSアンテナと方位センサの一体化による電波の受信の安定性向上がまず1つ。そしてPLL方式が採用されており、IDによる送受信機1対1対応で電波障害に対する安全性とセキュリティも向上している。
ボディに関しても、多台形カーボンフレームが採用されており、軽量化とメンテナンス性の高さが実現された。