長野県「駒ヶ根ソースかつ丼」は、会津若松などのソースかつ丼と違うの?
全国でまちおこしの機運が高まり、駒ヶ根でも何か地元名物をPRしようということになったのだ。そして、まちづくりで有名な専門家を呼んで議論を重ねたそうだ。「その時、たまたまうちのソースかつ丼を昼食で出したんです。それを先生が見て『なんだこれは!?』と驚き、ソースかつ丼をご当地名物としてPRすることになったんですよ」。
そこで、商工会の主導で「駒ヶ根ソースかつ丼会」を結成。45店ほどの店舗が参加し、初代会長になったのが松崎さんだった。「肉はロースを基本とするとか、120グラム以上にするとかいろいろルールを作りましたが、そのうえで各店舗が味を競うようにしました」と松崎さん。
松崎さんは会長としていろいろ頑張ったそうで、「新しい味を開発しようと、馬肉やダチョウの肉を使ってソースカツ丼を作ったりしましたよ」とのこと。
しかし残念ながら、アンデルセンは後継者不足を理由に今年2月惜しまれつつ閉店してしまった。馬肉やダチョウを使ったソースカツ丼は、永遠のマボロシとなってしまった……。なんとも残念である。○隠し味はカレー粉
さて、気を取り直して次に向かったのは、素朴な店構えの「食堂やまだ」である。駒ヶ根駅前にあり、「夏はほとんど観光客がソースカツ丼を目当てに来るよ」