手ブレ補正機能付きの"防振双眼鏡"、ライブ・観劇需要でメーカーもびっくり!? キヤノン商品企画担当に聞く
星が趣味の方の中には、手ブレを抑えるために、双眼鏡を三脚に固定して使われる方もいらっしゃいますが、バードウォッチングの方の多くは手持ちで使われます。
ところが手持ちの場合、しっかりと双眼鏡を構えても、手ブレを抑えられるのは8倍くらいが限界で、持ち方が上手な人でも10倍が限界だと思います。防振双眼鏡は手ブレが補正されるので、10倍、12倍でも手持ちでストレスなく使えるのです。
島田:手ブレ補正のない双眼鏡で満足されている方も多いと思うのですが、手ブレ補正の「あり」と「なし」を実際に比べて、違いを実感される方が増えているのだと思います。
――持ち方も手ブレに影響するんですね。
家塚:構え方とか、脇の締め方とか、大事ですね。
●口コミで日本特有の動きに
○通販サイトの関連グッズにも差が
――そうやって作られた防振双眼鏡が、まさかライブや観劇で使われるとは。
家塚:私は、昔から劇団四季の舞台を観に行くときに使っていました。
舞台から遠めの上の方の席でも、没入感がすごいんですよ。真剣なシーンで、俳優さんの顔にさーっと涙が流れたりすると「おお……」と、入り込めますね。クラシックコンサートでも、弦がしなっているようすが見えたり、ホッとした顔が見えたり。