2024年4月11日 19:30
風間俊介、20年で顔変わらず「いつの写真かわからない」 フリーになって気づきも
と思いますし。
ただ、今できるようになったこともあれば、もうできなくなったこともあって。役者としては一歩一歩進んでいると思っているし、今までの経験が糧になって成長できてると思うんですけど、その成長をすべて美談にできる気はしなくて……不思議なのが、成長しちゃったからできなくなることも、実はある。だから、いつの演技だって「あの時にしかできないこと」なんですよね。
そう思うと、今回の『儚き光のラプソディ』も。何年後かには「あ、もっとこうしたい」という思いが生まれるかもしれないけど、「今の自分にしかできないこと」は、一生ついて回るだろうな。成長してしまったがゆえにできなくなったことも慈しみながら、今を生きていきたいなと思っています。
――たとえばどういったシーンで「もうできなくなった」と思われるんですか?
『金八先生』(『3年B組金八先生 第5シリーズ』)で捕まってパトカーの中で振り向くシーンがあるんですけど、未だに「この顔は2度とできない」と思います。
僕のターニングポイントになった『それでも、生きてゆく』という作品も、きっと今やったらこんな顔はできないと思うし。顔つきなんだと思います。