2024年5月9日 04:00
舞台『千と千尋の神隠し』、ロンドンの反応は? 歓声・指笛で盛り上がり現地の声も「魔法のよう」
2月に行われた制作発表でも「これまでのロンドンで記録にないほどのセールス」と前評判の高かったという同作。現地では『千と千尋の神隠し』ラッピングの2階建てバスも運行された。開幕すると、冒頭では引っ越し先の風景に千尋が「ベー」と舌を出すと、映画を思い出させる演技に観客は嬉しそうな反応を示していたという。
神さま達が油屋を訪れる場面では、グランドサークル(客席内)に設置された提灯が点灯するなど、日本の劇場では見られない、ロンドン公演ならではの光景も。カオナシの登場には感嘆の声、ボイラー室での“ススワタリ”の様子には笑いが起こり、「おしらさま」「頭」も人気の様子。
また、床を這う黒いネトネト(タタリ虫)を千尋が踏み潰し、釜爺が「エンガチョ! 千! エンガチョ」と言ってエンガチョを切った後、2人が喜び合う場面では歓声が。ハクの名前を思い出す、大きなハク竜と千尋のシーンは、映画同様クライマックスの象徴的なシーンとなり、劇場中の観客が見入っていたという。カーテンコールになるとすぐスタンディングオベーションが起こり、割れんばかりの拍手と歓声、指笛で盛り上がった。
現地では「宮崎駿は伝説です。英国の子どもにとって思い出の一部です。