くらし情報『「ものづくりの民主化」が変える日本の製造業 対談:イノベーティブ・ジャパン代表 浅見純一郎 × プロトラブズ社長 トーマス・パン』

2013年11月12日 07:00

「ものづくりの民主化」が変える日本の製造業 対談:イノベーティブ・ジャパン代表 浅見純一郎 × プロトラブズ社長 トーマス・パン

はやくそのような応用領域を見出したいと思っています。

○先進国が目指すべき、アメーバ的なものづくり

浅見:
これからは、3Dプリンターを扱う時にも、師匠みたいな人がいて、徒弟制のように学んでいけるようにすべきだと思います。それがある種の標準化になります。長くその世界で学んだ人が、標準化して、みんなに伝えていく。教わる人はそれぞれスキルを持っているわけですから、例えばITのスキルを活かしていけば、より高度なものがつくれるようになっていくはずです。

パン氏:
標準化ですね。それは非常に面白い話題だと思います。私は、量産のような標準化して効率を上げるところと、アイディアにより付加価値を伸ばすところを明確に分けることが必要だと考えています。
中国やベトナムやミャンマーの人々と日本人の給与差10倍や20倍というような差異を標準化と効率アップで埋めることはできません。高い賃金の中では、どれだけ付加価値を高めるのかが大切です。

それなら、10%や20%などのレベルの効率アップをする手法などに手間をかけて教えるよりも、全く新しいアイディアによる付加価値がついてさらに伸びるところに教育の時間をかける。

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