2019年6月9日 11:30
「ウィル・スミスであることが足かせだった」大スターゆえの葛藤告白
基本的に、ジーニーは手かせをされた囚人状態なわけで、自分の運命をちゃんと受け入れつつ、ご主人さまのためにいろいろと尽くして、その願いを叶えていこうとする。僕としては、ジーニーのそういう思いを受けて、より人間くさく演じようとしたよ。
――ジーニーには手かせがありますが、現代社会に生きている私たちにも、周りからの期待や固定観念など、いろいろな手かせがある気がします。ウィルさんご自身はどういう手かせを感じていますか?
僕にとっての手かせは、ウィル・スミスという存在自体だった。すなわち、自分が作り上げてきた今までのキャリアだ。映画スターとして名声を得られたけど、常にナンバー1にならなきゃいけないと思うことで、いろいろなことがやれなくなったり、言えなくなったりして、自分らしさを失いかけていたと思う。だからここ数年は、自分自身がもたらしたそういう足かせやしがらみから解放したいと努めているよ。
――今回、ヒロイン・ジャスミンのりりしさや美しさが、アニメーション版よりもパワーアップしていて、ハリウッドの今を象徴している気がしました。
ウィルさんにも娘さんがいらっしゃいますが、『アラジン』を通して、若い女性に伝えたいメッセージはありますか?
それは現場でもかなり話し合われたテーマだ。