つまり、10代後半ごろに芽生え始めるといわれる女性の性欲は、これらのホルモンの働きが最も活発になる18~45歳くらいがピークなのかもしれません。
○男性の性欲を司るホルモンの分泌は10代がピーク
男性の体内で分泌されるテストステロンは、思春期を迎える10代から急激に増えていきます。そして少年から大人の男へと体つきを変え、攻撃的で男らしい性格を形作ります。中高生の男の子たちがセックスの話題に興味しんしんになりがちなのも、テストステロンの分泌がピークに達しているからなのでしょう。身体ができあがった20代を過ぎてからは、分泌が徐々に減っていきます。
10~20代でピークを迎える男性と、30~40代まで続く女性。性欲はホルモンだけでなく、脳の働きや心理的な要因なども関係するので一概にはいえませんが、男女が性欲を感じる時期には少しズレがあるようですね。
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○善方裕美医師
日本産婦人科学会専門医、日本女性医学会専門医
1993年高知医科大学を卒業。
神奈川県横浜市港北区小机にて「よしかた産婦人科・副院長」を務める。また、横浜市立大学産婦人科にて、女性健康外来、成人病予防外来も担当。