鉄道トリビア (136) いまだけ電車が右側通行の区間がある
そこで右ききの人は馬車の右側に座るようになった。
このように御者たちが荷馬車の右側に座った場合、左側通行にすれば、すれ違う時に対向車との間隔がわかりやすい。
したがって道路の左側通行の習慣ができた。
これが道路交通のルールとなり、鉄道にも流用されたようだ。
一方、同じ馬車文化を持つフランスの道路は右側通行だ。
フランスにならってアメリカも右側通行である。
これには「フランス革命説」や「ナポレオンの行進説」などがあり、なかなか奥深い。
ただし、フランスの鉄道は左側通行になっている。
鉄道の発祥がイギリスであり、その技術が普及したためだといわれている。
フランス同様、道路は右側通行でも、鉄道は左側通行という国も意外と多いらしい。
路面電車は道路に合わせて右側通行、高速鉄道は左側通行という国もある。
しかしアメリカの鉄道は右側通行だ。
道路もクルマも右側通行にしたほうが合理的、ということか。
鉄道の進行方向もさまざまなパターンがあり、お国ごとの事情があるようだ。
京急電鉄の右側通行は期間限定で、立体交差工事が行われる時期のみ見られる。
しかし、日頃から右側通行を採用している鉄道路線もある。