くらし情報『岩本沙弓の”裏読み”世界診断 (7) 日本の”斜陽”は誇張されすぎ!? - 海外識者が語る”失われた20年”の真の姿は?』

岩本沙弓の”裏読み”世界診断 (7) 日本の”斜陽”は誇張されすぎ!? - 海外識者が語る”失われた20年”の真の姿は?

さすがの米国も「落ちた巨人」を足蹴にするなどということはしない、それは米国高官としての誇りが許さない、のだそうです。

そういう意味では実は日本の外交も失われた20年間、ある意味では成功していたのかもしれません。

これに対して、クルーグマン氏の評価はというと「No」、つまりフィングルトン氏が指摘するほどよくはない、とのご意見です。

しかし、日本の斜陽は誇張されすぎ、という点については正しいと認めています。

ところで、日本の経常黒字と米国の経常赤字を取り上げた部分の反論としてクルーグマン氏は、「current account surpluses aren’t necessarily a sign of success.(経常黒字が必ずしも成功の印しではない。

)」と述べています。

最近は日本の経常収支の赤字転落への不安があるようですが、ノーベル経済学賞を取られた御仁の言葉を読んで少しは安心されるでしょうか。

黒字・赤字は単なるプラス・マイナスの符号です。


そういう意味では黒字がよくて、赤字が悪いという議論は成り立ちません。

問題は赤字にしても黒字にしてもその中身ですが、こと日本の経常収支に関しては赤字になることは考えにくく、中身も1つの懸念材料を除いては特に心配はありません。

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