「お金」に興味を持つという事 - セゾン投信・中野社長の半生記 (10) 「日本の投資信託に革命を!」 - 新プラン”直販投信会社”設立へ再挑戦を開始
私も負けじと本気の決意を持って、「是非ともお力を貸していただきたい!」と食い下がっての応酬。
絶対あきらめないぞという気魄は伝えましたが、結局この日の初対面では応諾を得られなかったのです。
それでも翌日、房前さんはすぐに電話で返事をくださいました。
「一晩考えましたが、真剣な思いを理解しました。
こうなったら一緒に日本の投資信託に革命を起こしましょう!」とアドバイザーとして仲間に加わってくださったのです。
実に心強い味方が私にまたひとりできました。
今に至るまで、房前さんの存在は私にとってかけがえのない財産なのです。
房前さんの的確な指導で、直販投信会社創りが緒につきました。
投資顧問会社の同僚たちと役割分担し、認可取得に向けての作業が始まりました。
早速金融庁を訪問し、趣旨説明から入りました。
やはりさわかみ投信が許認可されていた実績はありがたく、当局にも検討の俎上に載せてもらえました。
それでも金融機関系列以外の独立系として、しかも直販モデルでの事業可能性を受け入れてもらうのはやっぱり大変でした。
セゾングループが持つ顧客基盤を前提としたストーリーで事業計画を構築して行くことで、どうやら当局の納得を得られるところまで進みました。