くらし情報『高速バス衝突事故から、ツアーバスの安全への取り組みを考える (1) 高速ツアーバスについて』

高速バス衝突事故から、ツアーバスの安全への取り組みを考える (1) 高速ツアーバスについて

ただし、団体貸切バスのため、路線バス向けに作られた停留所には乗り入れできない。

したがって路上や民間駐車場などを集合場所としている。

ツアーバスは路線バスに比べると路線設定や価格の自由度が高く、低価格を設定できる。

例えば、関越道で事故を起こしたツアーの場合、石川発東京ディズニーリゾート行きのバスで、料金(旅行代金)は3,500円から。

バスの定員は2+2席×11列で45名(最後部5列)。

補助席を使えば55名の参加が可能だった。

これに対して高速路線バスは3列シートタイプで38名、運賃は7,340円で倍以上の価格(JRバス利用割引無しのケース・石川県 - 東京)。

低価格タイプの4列シートタイプでも5,000円で、ほぼ1.5倍となる。


ツアーバスの利用者の増加と合わせて、ツアーバスを実施する会社は急増している。

2008年10月に結成された業界団体「高速ツアーバス連絡協議会」によると、加盟会社は89社で、内訳は企画実施会社が38、運行会社が38、その他(販売ポータルサイト運営・現地受付業務など)13となっている。4月29日に事故を起こしたバスについては、募集会社は同協議会に加盟していた。

しかし、運行会社は非加盟だった。

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