2012年5月23日 19:46
カーブミラーが安全とは限らない? 交通事故をなくすには?
ミラー上で衝突対象を認知できなかった要因としては、設置角度不良や結露などが挙げられる。
そのため、ミラーを設置する側にも対策をとってほしいという。
さらに、凸面鏡は速度感や距離感をつかみにくい特性をもっているので、このことをドライバーに啓発していく必要もあるそうだ。
島崎氏の話をうけ、「道路交通法の改正で禁止されたことを、いまだにそれが交通違反だという認識さえない人も多いのでは?」という質問が挙げられた。
現在の道路交通法では、携帯電話で会話しながらの運転や、イヤホンで周囲の音が聞こえないような大音量の音を聞きながら運転すること、傘差し運転などが禁止されている。
しかし、このルールを知らない人は、意外に多いという。
上記の質問について島崎氏は、「そうだと思う。
だからこそ、メディア関係者には正しい交通ルールをひとりでも多くの人に伝えてほしい」と訴える。
さらに、「今後は、企業や学校内でも、交通ルールを学べる機会を作っていくべき。
特に、配達など、社員が仕事で自転車に乗るという企業には、しっかりと勉強の機会を設けていただきたい」と話した。
島崎氏によると、こうした勉強会などの機会以外でも、個人や友人同士でも交通ルールについて気軽に学ぶことができるよう、現在、同大学の研究室でドライバー教育用ソフト「ハザード・タッチ」