くらし情報『名称変更から10年、統合失調症への意識はどう変わったか?』

名称変更から10年、統合失調症への意識はどう変わったか?

現在、国内に通院および入院により治療を受けている精神病患者は、厚労省の統計によると、全国におよそ300万人おり、そのうち統合失調症の患者は約70万人とのこと。

ただし、実際には病気を隠している患者や、治療を受けていない患者がその数字の3倍~4倍の数がいると推計される。

高橋名誉総長は、統合失調症は誰でもかかる可能性があるが、治療のゴールが症状の抑制から当事者の自立、社会参加へと変化しており、「治る疾患」という認識を高めていってほしいと語った。

また、偏見や差別を是正し、社会の許容度を上昇するためには、教育やマスメディアによる積極的な関与が必要であり、治療を適切に進め、社会復帰を実現する患者が増えることも、いわば車の両輪として重要になってくるとも述べた。

なお、財団法人精神・神経科学振興財団では、来年2月12日から14日に東京・千代田区の砂防会館にて「第6回世界精神医学会アンチスティグマ分科会国際会議」を開く。

こうした国際会議が日本国内で開催されるのは初めて。

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