”金融犯罪”撲滅最前線! 再び増加する『振り込め詐欺』阻止の取組みを聞く
そのほか、老人会やヘルパーさん、民生委員さん、病院の方々などにも、注意喚起を行っています。
また、本当の息子さんのものとは異なる携帯電話番号を信じさせる「アポ電」に関しては、電話番号が変わったということを冷静になって怪しんでみて、もともとの息子さんの携帯電話に電話をかけてみましょうということも呼びかけています。
――警察からも本当にさまざまな人々に協力をよびかけ、対策をとっているわけですね。
警察庁さんとしては、どのような組織体制で、振り込め詐欺に取り組んできたのでしょうか?振り込め詐欺の被害が大変なことになっているということを受け、警察庁の犯罪抑止対策室の中に、警察庁のナンバー2である警察庁次長がトップになって、「振込詐欺対策室」を設置しました。
この専従の対策室や捜査2課などが主体となって、対策を行ってきたのです。約8年間対策を行ってきた中で、ある程度幼稚な手口の犯罪者は検挙できたと思っていますが、いまだに犯罪を行っているような連中は相当な用心をしながら犯行を行っており、”プロ集団化”してきています。
そういう点が、手口が相当に巧妙化している背景にあるのだと思います。
――最後に、振り込め詐欺に遭わない為に、最も大切なことを教えてください。