食品の安全は? 放射能の影響は? 福島の「今」を体験しよう
施設内にある放射線のモニタリングポストも見ることができた。
そしてバスは「吾妻の駅ここら」にあるJAの放射能検査施設「庭塚モニタリングセンター」に移動。
ここでは県の放射能への取り組みや、ホームページで随時行われている情報公開について、きめ細やかな説明を受けた。
今年の4月1日からは食品に関する放射性物質の新たな基準値が施工され、一般食品は1kgあたり100Bqという、より厳格な数値になったという。
説明を受けた後は検査室を訪れ、実際にモニタリングの機械を見学。
この機械は粉砕した野菜を入れて検査するというもので、福島市内には150~160台があり、農家より持ち込まれた野菜をチェックしているという。
参加者からは「検査の様子を実際に見ることで、いかに丁寧にチェックしているかわかって安心した」という声が多く挙がっていた。旅の最後は日ごろの疲れを癒やすべく、吾妻山に抱かれた東北を代表する名湯、高湯温泉の共同浴場「あったか湯」の露天風呂へ。
ここも災害時にはわきだす湯に砂がまじるなどの直接的な被害にあうとともに、避難する人の立ち寄り所としても活用されたという。
その後、観光客が激減するなどの風評被害にもあったが、常にホームページで放射線量を伝え、理解を求めるなどの努力を続けている。