食品の安全は? 放射能の影響は? 福島の「今」を体験しよう
源泉かけ流しの白濁の湯は、汗が次々と噴き出すほどに身体をたっぷりと温め、肌にしっとりとなじむ。
「身体の芯からデトックスされそうでしょ」と、湯船で出会った地元のご婦人。
おかげで帰りのバスではほとんどの参加者が、心地よくぐっすりと熟睡することとなった。
「最初はサクランボ狩りにひかれて参加しましたが、福島の方たちが他県の人たちの気持ちを考えながら放射能のことに心を砕き、行動してらっしゃることを知りました。
震災から時間がたつと痛みについて忘れてしまいがちですが、これからも福島を応援したいと思いました」と、東京から参加した女性グループ。
別の東京から参加した女性は、「ニュースで聞くたびに、福島はどうなってしまうんだろうと心配していました。
でも実際に検査場のパソコンのモニターを見たり、地元の方の福島を復興したいという情熱に触れたら、安心もしたし、未来に希望が持てると感じました。
この感じは訪れないとわからないかも」と感想を語ってくれた。
また「福島は行政、民間ともにさまざまな放射能に関するデータの公開を行っていることを知ってよかったです。
放射能のことをわからないまま怖がるよりも、自分で客観的なデータを確かめて判断するのが一番いいかな」