2012年9月14日 12:23
「金」は”バブル”なのか、長期的に”買い”なのか?--将来不安の20~30代が注目
金価格が一段高となっており、市場の注目を集めている。
そもそも金価格は長期で見れば、ここ10年ずっと右肩上がり。
特に米国が金融緩和政策を打ち出した2008年以降は、FRB(連邦準備制度理事会)が米国の商業銀行に対して供給しているお金の量、つまりマネタリーベースを急増させるのに連動して、棒上げしている。
グラフを見てもらえばわかるが、特にQE(量的緩和)1、QE2の施策が打たれたタイミングで価格が急騰しているのがわかる。
今年に入ってからは、金価格が上げすぎているという見解もあり、1~3月期1800ドルに迫る勢いだったものが、4~6月期は1500ドルまで急落する場面も見られ、調整時期と見られていた。
しかし、ここにきて、米国のQE3実施憶測と依然先行きの見えない欧州危機へのリスク回避から、市場が金買いに走る流れとなったと見られている。
金は長期的に見て”買い”なのか、それとも、単なるバブルなのか。
気になる人も多いだろう。
いろいろな意見はあるだろうが、一つ気になるのは、あのソロス・ファンドが金ETFの保有をここに来て倍増させたという話題だろう。
ソロス・ファンドは昨年、金ETFを大量に売却しているが、それは株式売買で出た損失の穴埋めのためともいわれている。