くらし情報『鉄道トリビア (169) 蒸気機関車はまるで「巨大なやかん」だった!?』

2012年9月29日 20:14

鉄道トリビア (169) 蒸気機関車はまるで「巨大なやかん」だった!?

そこで蒸気機関車の動くしくみをおさらいしてみた。

蒸気機関車といえば、その車体上部のほとんどが円筒状になっている。

内部はいわば「巨大なやかん」のようになっていて、中にはたっぷり水が入っている。

ただし普通のやかんとは違い、内部にはパイプ(煙管)がいくつも通っている。

このパイプは運転室のそばにある「火室」(石炭を燃焼させる部屋)とつながっている。

火室で石炭を燃やすと、火室の壁とパイプによって水に熱が伝わり、水が沸騰する。

ここで蒸気が発生するわけだ。

石炭を燃やしたときの煙は、パイプを伝わって煙突から排出される。


「巨大なやかん」の中で発生した蒸気は、蒸気機関車の煙突の後ろにあるドーム状の出っ張り「蒸気だめ」に集められる。

「鍋のふたを持ち上げる」蒸気の力は、ここでものすごく高い圧力になる。

そして小さな蒸気だめから外に出ようと、パイプ(乾燥管や主蒸気管など)を伝って蒸気室・シリンダーへと送られる。ここでの動きはちょっと複雑だ。

左右に動く弁があり、弁の片側に蒸気が溜まり、弁を押し出してシリンダー内にあるピストンへ向かう。

その勢いで弁のもう片方に蒸気がたまり、ピストンの逆側に蒸気を送り込む。

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