エアライン最前線 (4) デルタ航空が空港に巨額投資をする理由(前編)
日本未上陸の商品が楽しめたり、空の上でインターネットにアクセスできたり。
飛行機にはおもしろく、ときに画期的なサービスが登場する。
そんな航空会社の先端サービスと、それを始めるにあたってのこだわりやエピソードを紹介するこの連載。
今回は、本拠地アトランタ空港に新国際線ターミナルをオープンし、サービスと使いやすさをアップグレードさせたデルタ航空にスポットを当てる。
デルタ航空の本拠地であり、また最大のハブ(運航拠点)空港でもあるアトランタ・ハーツフィールド・ジャクソン国際空港。
今回ここにスポットを当てた理由は、デルタ航空だけで1日1,000便以上、208都市へのフライトが飛び立ち、約9,200万人という世界で最も利用者の多い空港(2011年、国際空港評議会調べ)だからだ。
アトランタ空港の滑走路は5本、ターミナルは6つだったが、今年5月に新しく国際線専用ターミナルFが供用を開始して7つとなった。
世界で5番目に利用者の多い羽田空港(2011年利用者は約6,200万人)でもターミナルは3つ。
ターミナルが7つもある巨大空港ともなれば、迷いやすいと思うかもしれないが、実際は違った。