”週休2日制”が導入のきっかけだった? 知れば知るほど深い『銀行ATMの歴史』
(根本先生)だったとか。
その後アメリカで、現在のような磁気カード式の、指定した金額のお札が一枚一枚出てくるタイプが開発され、1970年代から普及し始めました。
CDが日本に導入されたのは1969年12月で、1000円札10枚を1束にして出す「袋出し」式でした。
1971年には、お札が一枚ずつ出てくるCDが導入され、さらにこの年、各CDと銀行の中央コンピュータをつなぐオンライン化を利用した個人向けサービスがスタートしました。
イギリスやアメリカ、日本でCDが導入されたきっかけは週休2日制だったと、根本先生は言います。
土曜日が休日になっても、預金が引き出せるようにするためでした。
日本では1971年に三井銀行がCDの365日24時間の年中無休サービスをスタートさせ、他の銀行にも広がりました。
ところが、1973年のオイルショックで金融機関の週休2日制が無期延期され、CDの年中無休サービスも中止されてしまいました。
今でも、年末年始などにはATMが使えない銀行が多く、年中無休のところは一部に限られています。
根本先生によると、実はCDのあとに、AD(オートマティック・デポジット・マシン)