2012年9月6日 10:06
海外投資のリスク緩和「為替ヘッジ」有りと無しではどう違う?
実際のところ、為替ヘッジありと為替ヘッジなしが選べるファンドの場合、ヘッジなしのほうが運用成績がよいのがふつうでした。
ところが、最近は為替ヘッジありのほうが成績がよくなる傾向が見られます。
なぜでしょうか。
大きな理由は、円高が続いていることです。
為替ヘッジなしは、円高の影響をストレートに受けて基準価格が下落しました。
逆にヘッジありは、円高でそのメリットを最大限に活かせているといえます。
もう1つは、日本と海外の金利差の縮小です。
2008年9月のリーマン・ショックのあと、先進各国が政策金利を引き下げたことによって、ヘッジコストが安くなったのです。
現在、日本と米国の金利差はほとんどないので、コストなしに為替ヘッジができる状態といえます。
こうしたことから今、海外の株や債券に投資する投資信託では、為替ヘッジつきが人気を集めているのです。
ファンドによっては、資産全体に100%の為替ヘッジをかけるものもあれば、部分的にヘッジするものもあり、また、ヘッジする・しないを機動的に切り替えるものもあります。また、1つのファンドに、ヘッジありとヘッジなしの両方があり、どちらか選んだり手数料なしでスイッチング(変更)