特定のお客さんだけを大事にし、若いお客さんには冷たいなどということもあると聞きます。
――良心的な不動産屋さんを見分ける方法はあるのでしょうか。
穂積さん店を訪れた際、看板や玄関に出している物件案内書(間取り、場所、賃料などを書いた書面)にある物件は必ずある、ということが第一です。
「おとり物件」と呼びますが、「現実にはない条件がよい案内書」を掲示して、お客さんを呼び込む業者がいます。
電話で問い合わせたときには「はい、ありますよ!」という返答だったけれど、店に行ったときには「ついさっき、先のお客さんに決まってしまったんですよ……。
こちらはどうですか?」と別の賃料が高めの物件を紹介されるなどのケースです。
良心的な業者の場合、ウエブサイト上でも、そのような案内できない物件を広告に出すことはありません。
大手企業が運営する不動産情報のウェブサイトでは、虚偽広告としてそれを禁止しています。
次に、お客さんの希望をよく聞いて、「複数の部屋を案内してくれる」ということです。
完全歩合給の営業マンは、「1軒しか案内したくない。
そこで何とか決めるように話を持って行く」とよく言います。