名古屋の結婚式はあまりの豪華さに家が傾く? 結婚式の「今と昔」
「名古屋人は見えっ張り」。
そんな通説を裏付ける好例が、名古屋のド派手結婚式にまつわるエピソードだ。
「名古屋で娘が3人いたら家が傾く」「嫁をもらうなら名古屋から」。
かつてはこんな言葉がよく使われたものだ。
いかに娘を華やかに送り出したか、嫁親の見えっ張り感情が名古屋の結婚式事情には色濃く反映されていたのだ。
今回は、そんな名古屋の結婚式ならではのユニークな文化をご紹介しつつ「今と昔」の違いをレポートしよう。
結婚式当日、新婦が結婚式場にたつその前に、家の2階などから、枕くらいの大きさのお菓子の袋詰めが大量にバラまかれる。
これを目当てに、集まった近所の人たち(おばあちゃんから子どもまで)が壮絶な争奪戦を繰り広げるのが「菓子まき」だ。
最近は結婚式の余興として結構な人気のようで、厳かに結婚式が挙行された後、参列者は結婚式場の中庭に出るよううながされる。
そこから建物の2階を見上げると、新郎新婦が窓から顔を出し、レッツ盛大な菓子まきを始めるのだ。
さっきまでの挙式の厳かさはどこへやら「こっちゃー!」「ウチの子どもがまだ取っとらんー!」叫び声が響きわたる。
デパートのバーゲンに群がるおばちゃんを上回る迫力である。