新潟県津川にて、闇夜に行われる幻想的な「狐の嫁入り行列」とは?
なども見ものだ。
行列が「麒麟山公園」に到着すると、常浪川(こなみがわ)に架かる城山橋上で花婿と花嫁が対面する。
それから、園内に作られた水上ステージで、古式ゆかしい結婚式と披露宴が行われる。
そして、晴れて夫婦となった花婿と花嫁は、すっかり闇に包まれた河原から燃えさかる篝火(かがりび)に見送られ、渡し舟で常浪川をへだてた麒麟山へ。
水上ステージを囲む篝火と、狐の鳴き声が山々にこだまする様は、幻想的で「狐に化かされたような」感動を与えてくれるという。
「狐の嫁入り行列」の最大の特徴は、なんといっても「狐のメーク」だ。
祭りの当日は主役となる花婿や花嫁や、行列に参加する町民が狐のメークをする。
一般の見物客までメークをしてもらえるので、町全体が祝福ムードに包まれるという。
このイベントの主役である花嫁花婿は、毎年公募で選ばれている。
応募の条件は前年のイベント日の翌日(5月4日)から、翌年のイベント日前日(5月2日)までに結婚するカップルで、県内外問わず募集している。
応募したカップルのうち、狐のメークをして行われるコンテストで優勝したふたりが、その年の「狐役」を務めることになる。