ポール神田の世界は英語でつながっている! (5) ネアンデルタール人からフェニキア人まで、人類は表現したい生き物である
が発明され、鳥の頭の向きによって、右にも左にも下にも読み進めることができるという自由な文字体系が誕生する。
象形文字の「表語文字(単独の文字で意味をなす文字体系)」ではあるが、「表音文字(意味に対応しない文字体系)」という「英語」と同様に読み方を表す文字の特性の2面性を持っていた。
紀元前3,000年の古代メソポタミア文明となると、シュメール人たちは、楔形(くさびがた)文字という粘土板に表語文字を記しはじめた。
彼らは7日間を一週間とし、60進法で現在の時間の概念を発明する。
楔形文字は、「目には目を、歯には歯を」のハンムラビ法典を記し、争いごとを定める法令順守の法治国家を形成する。
楔形文字の特徴は、「漢字」と同様の形あるデザインから省略されて作られた「表語文字」であった。
聖書研究者によると同紀元前3,000年ごろに、旧約聖書では、堕落した人類を神が滅ぼそうとし洪水をおこした。
有名な「ノアの箱舟」の話だ。
助けられたノアの箱舟には、ノアの一族とつがいの動物たちで新たな門出を迎えた。
洪水後のノアの子孫たちは、繁栄し、ネズミ算式に人口が増え、すべての人が同じ言語を話していた。