ポール神田の世界は英語でつながっている! (5) ネアンデルタール人からフェニキア人まで、人類は表現したい生き物である
そこで、当然、発達したのが身ぶり手ぶりのボディ・ランゲージだ。
むしろ、最低限のコミュニケーションとしての身ぶりだけでなく、壁画を使って、狩りの戦略をチームでとしてミーティングしていたのではないだろうか?とさえ思える。
悠久の歴史から、言葉だけでなく、身ぶり手ぶり、図解、いろんなものを活用してわれわれはコミュニケーションをとってきた。
ネアンデルタール人でさえも、頭のイメージを壁画に表現し、それを仲間と共有していた。
人類は、生まれながらの「表現欲求」を持った生き物であると考えることもできよう。
現代でも、外国語のような、オーラルなコミュニケーションが取りにくい場面では、身ぶり手ぶりでネアンデルタール人になったつもりで表現しなければならないのだ。
欧米人はオーラルでコミュニケーションできていても、さらにオーバーなアクションで表現する。
ボクたち日本人はもっと大げさなくらい身ぶり手ぶりをして、初めて相手に思いが伝わるのである。
■象形文字から生まれたアルファベット文化と漢字文化ネアンデルタール人が登場したついでに、文字の歴史もひもといてみたい…。
紀元前4,000年のエジプト文明では、「ヒエログリフ」