ポール神田の世界は英語でつながっている! (5) ネアンデルタール人からフェニキア人まで、人類は表現したい生き物である
さらに人類の文明は進化し、二度と洪水にあうことがないよう、巨大なバベルの塔を建築しはじめる。
天にも届く高さを目指す矢先、神は人類のおこがましさに怒り、単一の言葉がすべての要因だとし、言葉を混乱させ、互いの意思疎通を不可能にし、バベルの塔の建設を挫折させた。
そして人類はバラバラの言語を使うようになったと聖書の世界では記録されている。
紀元前1700年、エジプト文明のヒエログリフ(神聖文字)と、メソポタミア文明のくさび形文字を組み合わせた「セム文字」が生まれる。
セム文字はさらに、アラビア文字、ヘブライ文字、フェニキア文字へと進化していく。
中でも「フェニキア文字」は欧州と中東で広がりを見せる。
直系のフェニキア文字はギリシャ文字、ラテン文字を生み、ラテン文字からは「アルファベット」が生まれる。
ロシア文字、スラブ文字もフェニキア文字からのキリル文字から派生であったことも注目したい。
さらに、インド文字の元となるブラーフミー文字もフェニキア文字からの派生であることを考えると、フェニキア文字が、ヨーロッパ、中東、インド、ロシアに多大な影響を与えている。
一方、漢字は、紀元前1000年となると中国の殷(いん)