ベテランFPが”こっそり”教える、知ってトクする保険の話 (7) 「先進医療特約」ってつけるべき?
このことは、実際に先進医療を受ける確率はとても低いことを示しています。
しかし、少ない負担で大きな保障を得ることこそが「保険」の本来の役割。
その意味で、先進医療特約は「保険らしい」ということができます。
先進医療を受けたときに保障される金額には上限が設けられています。
保険会社によって異なりますが、通算して「1,000万円まで」や「2,000万円まで」などのようになっています。
技術料の累計が上限額に達すると、この特約は消滅し保障はなくなります。
保険期間も保険会社によってマチマチ。
限られた期間だけ保障する「定期」と一生涯保障する「終身」の両方を取り扱っている保険会社もあれば、定期だけの会社、終身だけの会社もあります。
医療保険やがん保険の保険期間が終身の場合は、それに付加する先進医療特約も終身のほうが、途中で保険料がアップすることもなく、安心でしょう。
また、先進医療を受けたときに受け取る給付金の払われ方も、保険会社から医療機関に直接払われるタイプ、あるいは、患者がいったん医療機関に支払ったあとで保険会社から患者本人に支払われるタイプがあります。
医療保険に付加できる先進医療特約と、がん保険に付加できる先進医療特約には、保障の対象となる先進医療技術の範囲に違いがあります。