2012年10月11日 11:41
見逃せない沖縄の最新アートワールドを、地元の写真家・新垣誠が紹介!
市でのジャズ・フェスティバルをスタートさせたのも実は彼、ミッチだ。
コスモポリタンな感覚で沖縄のアート・シーンを刺激し続けるミッチ。
宜野湾市を訪れた際は、ぜひミッチに会いに店を訪れてほしい。
本質を見据える深いまなざしを持ち、2シーターのオープンカーを自在に乗り回すオヤジ。
「画廊沖縄」のオーナーは、そんな魅力的な沖縄県民・ウチナーンチュ、上原誠勇さん。
沖縄で最も息の長い個人経営の画廊オーナーだ。
戦後、アメリカ軍のゴミ山をあさり回った少年時代。
「日本復帰」をまたいで沖縄を見つめてきたその瞳に迷いはない。
悟りをひらいた仙人のような軽やかさとリアリティー溢(あふ)れる切実さで、グローバルな課題から沖縄の歴史・社会に至まで、いろんな話を聞かせてくれる。
画廊沖縄で開催される個展や企画展示は、全て「沖縄」というテーマで結びついている。
あらゆる社会の問題にアートが介入すべきだ、と上原さんは言い切る。
眠っている感性に覚醒をもたらし、価値体系の再構築を迫る―そんな企画展からは、ディープでコアな沖縄を感じることができる。
身体化されながらも沈黙する沖縄。
そんな沖縄の声に耳を傾け、埋もれた記憶を可視化していくアートのプロセスを、作家たちとともに見てきた上原さん。