2012年10月11日 15:34
「トクホ」は病気に効く? 「トクホ」の本当の意味とは?
簡単に言えば、トクホは医薬品では当たり前に書かれている「効果効能」をもち、それを広告で訴求することができる食品のこと。
例えば、「体に脂肪がつきにくい」という効能を持つお茶がありますね。
それらはいずれも、「ウーロン茶重合ポリフェノール」とか「高濃度茶カテキン」などの成分が含まれています。
脂肪燃焼や脂肪排出を促進する成分ですが、通常のお茶よりも人工的に多く含まれるように開発された食品なのです。
ちなみにこのお茶トクホは、「コントロール」と呼ばれる一般の飲料と比較して、効果を証明しています。
お茶以外も含め、現在認められているトクホには、整腸作用、カルシウムの吸収促進やコレステロール、血圧、血糖、中性脂肪、体脂肪などのメタボ予防関連などがあります。
一定の健康効果があるトクホですが、では、冒頭のAさんのようにトクホに頼りっぱなしの使い方は果たして正しいのでしょうか。
トクホには一見、「病気」に効くようなイメージがありますが、実は、一切「病名」は書かれていません。
ここが誤解されやすいところです。
前述した「脂肪が体につきにくい」お茶も、「脂質異常症(高脂血症)」の病気に対する治療効果があるわけではなく、Aさんがとっている血圧対策トクホも、「血圧が高めの方に」