愛知県名古屋市栄の「ポスト宗春」は、倹約ブームへの静かなる反発か!?
ある晩、筆者は久しぶりに会った友達と名古屋市栄の繁華街で飲んでいた。
飲み会に金を使うと奥さんに叱られるという友のため、男2人で飲み放題の店に入りしこたま発泡酒を飲んでいい気分の千鳥足。
その時である、金ピカの変なポストが目の前にこつぜんと現れたのだ。
「なんだこれ?」。
そこにあったのは、確かに郵便ポスト。
それも全身を黄金色に染めた「金ピカポスト」だ。
ポストの上には、お殿様とおぼしき「小さなお兄さん」フィギュアまで取り付けられていた。
まじまじとみると、ちゃんとした作りである。
細面の貴公子。
手には長いキセルを持ち、牛に乗っている。
これを聞いて名古屋という地名から一瞬で「もしや」と思う人は、相当な歴史オタクにちがいない!正式名は、開運「ポスト宗春(むねはる)」。
なんと公式サイトまで存在していた。
やっぱり彼か、徳川宗春なのかと思った筆者は生粋の名古屋っ子。
金色は大方の予想通り、名古屋城の金シャチから来ているようだ。
2010年11月21日に完成したそうだから、もう2年近くこの栄に鎮座されているのだ。
全国のみなさんに解説しよう。
宗春というのは尾張藩(今でいう愛知県の左半分)