2012年11月5日 11:04
銀行トリビア (18) グラミン銀行が行っている「マイクロファイナンス」ってどんなもの?
ができるようになりました。
グラミン銀行には、貸したお金をきちんと返してもらえる仕組みがあります。
お金を借りる人には、5人のメンバーからなるグループに所属してもらい、きちんと返済が行われるようメンバーどうしでチェックし合うようにしているのです。
また、子どもに教育を受けさせることや、清潔な生活をすること、お互いに助け合うことなどを「16の決意」として定めています。
グループのメンバーは、毎週ミーティングに参加することなどを通して、この「16の決意」を学びます。
このようにグラミン銀行は、単にお金を貸すだけでなく、農村の経済や社会の向上を図っているのです。
貸出を受けている人のほとんどが女性であるというのも特徴です。
女性は男性より借りたお金をきちんと返済する傾向が高く、実際に、貸したお金の返済率は97%と、一般の銀行よりもはるかに高くなっています。
また、女性は貯蓄意欲も高く、お金を自分自身のためよりも家族のために使います。グラミン銀行を利用した女性たちは、収入の中から貯蓄をし、子どもに教育を受けさせることができるようになりました。
グラミン銀行やマイクロファイナンスは、2006年にユヌス氏がノーベル平和賞を受賞したことで、世界中で広く知られるようになりました。