総製作費1,000万円! 希望の音を奏でる復興の象徴「ガラスのギター」を披露
同社は過去にもガラスのバイオリンやチェロなどの楽器を制作しているが、より日常的なものを作ろうという思いでギター制作を決定。
村上氏は「復興のための記念碑的なギターでもあります。
感動的な音で、希望の音といえます」と語った。
そして、このギターの奏者として、世界的に活躍するギタリストの村治佳織さんに依頼し、制作にも協力してもらったという。
今回披露されたガラスのギターの総製作費は約1,000万円。
この費用には原料費だけでなく、金型や設備等の費用も含まれている。
10名の熟練した職人たちによって作り上げられた。
音が響くボディーはガラス製で、ネックやヘッドはアクリル製。
ボディーの側面およびサウンドホールの周囲に手書きのペイントを施し、繊細なガラスの美しさを引き出したデザインになっている。
同作は、ヨーロッパの19世紀ギターを原型として作られた。
クラシックギターよりも少し小さめのサイズであるが、これは強度の問題だけでなく、重くなってしまうと弾きにくくなることを避けるためだ。それでも重量は約3.7kgであり、クラシックギターの平均重量(約1.6kg)の2倍以上である。